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        祝・初来日!! ライアン・アダムス特集

        column ★ ライアン画伯とファッション
        「実は絵も描くお洒落さん」


ライアンの趣味のひとつが、絵である。これまでに何度か絵を描いている姿が雑誌などに掲載されたことがあるが、2002年9月には個展まで開いているのだ。ライアンのよき理解者であり兄貴分であるジェシ・マリンが経営する、ニューヨークはイースト・ビレッジにあるバー(ギャラリーが併設されているかどうかは不明)で。

思うに、ライアンが集中できるのは、曲を書く時と絵を描いている時だけだろう。個展が開催されている頃には、かなりの数の絵を公式サイトで公開していたが、現在は残念ながら見ることはできない。私の記憶によれば、奇麗な色使いの風景画もあれば、「こりゃなんじゃい!?」なものもあって、音楽の作風同様、絵においても「思うがまま、ルールはなし」といった感じだった。

かろうじて現在見られる画伯の絵は、Tシャツ・デザインで、だろうか。一昨年ツアー時のもの(写真左)がライアン画伯の作品であることは間違いなく、それに比べると昨年ツアー時(写真右)のものはタッチが異なるが、恐らくこれもライアン自身の手によるものだと思われる。となれば当然、自らのアルバム・アートワークにも関わっており(近作は人任せになってきたが)、『Love Is Hell』のカヴァーなどはセルフ・ポートレイトだったりもする。



そして、実は、秘かにお洒落さんでもあるのだ、ライアン。ボトムの基本はジーンズ。トップは、Tシャツまたはチェックの長袖シャツが定番で、シャツの場合はウェスタン風の切り替えが入っているものも多い。Tシャツ&チェック・シャツの重ね着も頻度は高し。足もとは、スニーカーかブーツだけど、スニーカーと言えどアディダスやナイキの見るからにスポーツ系ではない。と、こう書くと、別にお洒落でもなんでもなさそうに思えるが、ボトムやトップの丈はいつだって絶妙。キメるところではさらに磨きがかかる。例えば、グラミー授賞式だとか、テレビ出演だとか、何かのパーティーだとか。こういう時に多いパターンは、シャツにネクタイ(ただし結びはかなりルーズ)で、上着(Gジャンかジャケット)にも缶バッヂをつけたりして、とことん崩す。チェック・オン・ストライプだって上手に着こなす。つい先日、アメリカの人気番組『Late Show』に出演した時には、白&茶系チェックのシャツに、茶色のジャケット、胸に鮮やかなブルーの薔薇のブローチ(『コールド・ローゼズ』のジャケットを思わせる!)をつけての登場。いいねぇ。ただし、友人が「かわいいけど、汚いマルチーズ」と評した、顔を隠すボサボサ髪の毛とひげ面は、どうなのよ!?

彼のお洒落っぷりを見込んでかどうか知らないが、広告にまで起用しちゃったジョン・バルバトス(http://www.johnvarvatos.com/)が泣いてなきゃいいけどね。


(赤尾美香)





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