03/18/00 FRI Marah Roger Wallace Patti Smith Beaver Nelson Whiskeytown Creeper Lagoon Elliott Smith Mike Viola & The Candybutchers MARAH 昼間はウォータールー・レコードでレヴァレンド・ホートン・ヒートとマラーのインストア・ライヴ。SXSW開催中は町のいたるところでインストア・ライヴが行われ、それもまた楽しい。ホートン・ヒート師はインストアってことで正統派のロカビリーを演奏。この次は本来のサイコビリーで、ぜひ。そしてビールをがぶ飲みして、真っ赤な顔でシャウトするマラーは、まさに酔どれロックンロール・バンド。体当たりの演奏は、アルバムとはまた違った意味でかっこよかった。 その後、タワー・レコードでロジャー・ウォレスのインストア・ライヴを見て、いったんホテルに戻る。夜の部はパティ・スミスでスタート。その後、ビーヴァー・ネルソン、ウィスキータウンと今夜も濃いメニューだ。 ウィスキータウンは赤坂BLITZクラスのホールでやったんだけれど、もちろん満員だった。新曲も交え、力強いロックンロールを演奏。時間が短かったせいか割とあっさりした印象を受けたけれど、それでも激しい曲になるとライアンはぶっ壊れそうになる。この男、本気になったらどうなっちゃうんだろう?いつか、フルセットで見てみたい。 WHISKEYTOWN この日のトリ、マイク・ヴァイオラ&・ザ・キャンディブッチャーズはクロスビートでも書いたとおり、機材の故障でもたついているうちに時間切れとなり、屋外ライヴを敢行。そんなハプニングは嬉しかったけれど、僕は暗澹たる気持ちになる。 MIKE VIOLA |
03/19/00 SAT Continental Drifters David Garza R.B. Morris Anna Fermin's Trigger Gospel Coffee Surgeants Love Love Straw Tift Merritt & the Carbines Roger Clyne & the Peacemakers しかし、そんな暗い気持ちも翌日、タワー・レコードでコンチネンタル・ドリフターズの溌剌とした演奏を見たとたん吹き飛んでしまった。そう、単純なんだ。その後、ウォータールー・パークでダヴィード・ガーザを見る。エレキ・ギターの弾き語りは物足りなかったけれど、ギター一本で歌っても「ディスコボール・ワールド」は名曲だ。 CONTINENTAL DRIFTERS 夜はR.B.モリス、アンナ・ファーミンズ・トリガー・ゴスペル、ラブラブストローと見て、ついに生ティフト・メリットを初体験。彼女、小さくてかわいい! 握手したら手なんてホント、小さいんだ。でも、かわいいだけじゃない。ギターを弾きながら歌う姿は凛としてかっこいいし、歌声も力強い。おまけに野次を飛ばす酔っぱらいの客にピシリと言い返す堂々としたステージぶり。終演後、挨拶に行くと「とりあえず機材を片づけなきゃいけないの。でも、待ってくれれば話せるけど」と言ってくれた。しかし、僕はロジャー・クラインを見に行かなければいけない…むむ、残念。泣く泣くティフトと別れ(一緒に写真も撮れなかった! サインももらえなかった!)、ピースメイカーズのライヴが行われる会場に走る。 会場に到着すると、すでに観客でごった返している。それほど大きなクラブではないけれど、思っていた以上に人気はあるらしい。バンドのTシャツを着ているファンも多い。そしてバンドがステージに現れると、それだけで会場はいきなり盛り上がる。凄い凄い。ピースメイカーズって、本当にかっこいいバンドだ。ルックス云々ではない。メンバー全員、立ち姿と言うか佇まいが、いかにもロック・バンド然としている。演奏はレコードよりも性急だけれど、粗くはない。もう明日にでもメジャーになれるスケールを感じさせた。 TIFT MERRITT ROGER CLYNE |
03/20/00 SUN あまりいいライヴはないので、最終日はSXSWではなくアレハンドロ・エスコヴェード主催のイベントに行く。元ローフィン・ハイエナズのテックス・エドワーズが出るというので行ったのに、知らぬ間に出演順が変更され、会場に着いた時には、もう終わっていた。 トリのアレハンドロまで待つ気にはとてもなれなかったのでリチャード・バックナーを見た後、もう帰ろうと思ってクラブの外でタクシーを待っていると、そこにライアン・アダムス! RYAN ADAMS アレハンドロを見に来たと言っていた。そう言えば『ストレンジャーズ・アルマナック』でデュエットしてたっけ。ジョン・ドォと言い、アレハンドロと言い、先輩にちゃんと挨拶しにやって来るライアンって、けっこういい奴だ(笑)。 ライアンと別れ、僕のSXSW2000は幕を閉じた。なんとも、ステキなしめくくりだ。 << BACK TO PART 1 << ISSUE 001 CONTENTS |
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